第1回全体会 講演のまとめ
6月21日に開かれた今年度初めての全体会では、劇団衛星代表で大阪大学コミュニケーションデザインセンター特任講師の蓮行先生をお招きして『演劇ワークショップの手法で、子どもと大人と社会と上手くやる!』をテーマに講演+ワークショップをしていただきました。
ワークショップという聞きなれない言葉に、はじめは、緊張して身構えておられる方も見られましたが、「ワークショップ=参加型・体験型・双方向型の学び」と説明されて、少し安心、緊張が解けたようでした。笑いとお芝居を交えた講師の説明で、初めてのワークショップへのハードルがぐんと下がったように見受けられました。グループを作り、相手の言葉に「いいですね」と答えて話をつなげていくゲームをやってみると、笑いやおしゃべりが出て、皆さんくつろいだ表情になりました。「昼食」からどこまで話が飛躍するかを競ったのですが、テーマパークから海外まで、話がどんどん広がったグループもありました。
ここまでの動きについて、意図を実現するために、うまく参加者に動いてもらえるようにゲームが設計されていたことを説明されて、目からウロコ。理屈で説明するのは難しいことも、ゲームなら言葉にならない背景の情報とともに伝えることができると説明されて、多くの方が納得しておられました。
「親切度と達成感は反比例する」とおっしゃりながらも、説明はとてもていねいで、「腑に落ちる」の言葉通り、ストンと入ってくるような理解が得られました。
反抗期の子どものように困った相手に対しての対応について、「自分がどう言うかにこだわっている限りはうまくいかないので、相手がなぜそのような行動をとっているか、環境と時系列で考えてみるといい」とアドバイスをいただきました。