平成24年度 枚方市教育委員会との懇談会【議事録】
枚方市教育委員会との懇談会 議事録
平成24年11月7日(水) 午後7時~9時
輝きプラザきらら 7階大研修室
参加者 教育委員会24名・PTA66名
≪枚方市PTA協議会会長 挨拶》
本日は平日のお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。
本日の懇談は事前に単位PTAの皆様にいただいた意見・質問を各部会・委員会でまとめ精査した後、市教委からいただいた回答を単Pに配布し、本日の懇談会を開催することとなりました。
本日の懇談会は、私達保護者はもちろん市教委の方、そしてなによりも子ども達のために大人に何が出来るか、どうすれば子ども達が楽しく学校生活を送れるかを考えながら皆さんで話し合っていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
《教育次長 挨拶》
日頃は学校園の運営や教育活動にご協力いただき感謝しております。
本市教育委員会では「人とふれあい 共に学び 豊かな心を育む」子ども達の笑顔あふれる学校を作っていこうという事で、学校と共に頑張っております。
本日はせっかくの機会ですので、教育委員会の取り組み等についてお話しさせていただこうと思います。
教育委員会は以下の三つの部で構成されております。
【管理部】子ども達の教育環境を整える。幼稚園・小学校の給食調理場の耐震化・トイレの整備・中学校給食・学校規模の適正化(一小一中)等。
【学校教育部】幼小中の指導にあたっている。幼~中の9ヶ年を通して子ども達を見守るための小中連携事業の推進・小学1年~3年の少人数学級の取り組み等。
【社会教育部】スポーツ施設の充実・図書館の取り組み等。
本日は私達も堅くならず、有意義な時間にしたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。
《給食委員会 質疑》
給食委員会:食育の取り組みについて、もう少し具体的に教えてください。
市教委 :煮物に星形に切った“ラッキーにんじん”を入れたり、献立をイラストにした“日めくりカレンダー”を学校に配布したりしています。学校によっては、全員残さず食べたクラスを表彰する、というような活動をしているようです。
給食委員会:調理場のクーラーですが、衛生上の問題だけでなく、年々厳しくなる猛暑による調理師さんの労働の安全性も気になります。
市教委 :現在単独調理場が28カ所あり、そのうち7カ所がH17年度以降に整備した新しい調理場で、ドライシステムを取り入れています。それ以外はS58年以前の古い建物ですので天井も低く、クーラーを設置するには運用効率も悪いので、今後整備を進めていく中で併せて取り入れていければと思っています。
《幼稚園部会 質疑》
幼稚園部会:公立幼稚園がどんどん減少するなか、園児数獲得の為には保育の内容や給食の問題が大きな課題となっていると思います。保育の面では延長保育が16時半まで延長されるということ等、公立幼稚園もこれだけ取り組んでいるという事を、私達も広く知らせていきたいと考えています。給食に関しては、給食体験という形で小学校と交流を深めていっていますが、園長先生次第という幼稚園も結構あります。これには衛生上の問題があるようです。幼小の交流をもっと深め、それを公立の強みとしていきたいと思っていますが、どうお考えでしょうか。
市教委 :幼小連携は非常に大事だと考えています。給食体験の回数も少しずつ増えているとは思いますが、まだまだの面もありますので、課題を整理したうえで給食体験を含め連携していきたいと思います。
司会 :どの幼稚園でも最低一回はしていますか。
市教委 :していると思います。
幼稚園部会:している頻度には差があります。ほんとうに園長先生次第なので、もっと園長先生が動き易い体制ができれば給食体験の数が増えてくると思います。小学校で作った給食を幼稚園まで運んで食べるというのを、保育の一環としてやっている園もあるのですが、安全・衛生面でできにくいところがあるそうです。
司会 :親としては小学校に慣れる為に、そういう機会を増やして頂きたいですよね。子どもも小学校に行くのが楽しみになると思います。
幼稚園部会:これが出来れば公立幼稚園に行かせたいと思う親が増えるのでは、と思うのです。
市教委 :給食を幼稚園に運んで食べるというのは衛生面で難しい面があるかとは思いますが、幼小連携、ということで校長と園長で日程調整等して実施している状況だと思います。1・2年生の教室に園児が入って一緒に食べる場合もあります。それ以外にも小学校の机やイスを使って勉強の雰囲気を体験させる等、それぞれの小学校と園長の間で話し合って形を作っていっているので、一律に“何回”とか“このような形で”といったことを市教委から発信することはありません。各幼小の間で連携しているのが現状です。
司会 :安全・衛生面がクリア出来るのであれば、親としては是非給食体験の回数を増やす方向でお願いしたいと思います。
幼稚園部会:延長保育の14時~16時半という時間の中で英語やスポーツ体験等を取り入れてもらう事はできますか。ダラダラ保育になってほしくないのです。
市教委 :預かり保育の内容を充実していこうと、いくつかの案を検討中です。今日いただいた意見も参考にして出来ることは取り入れたいと思います。
《小学校部会 質疑》
小学校部会:①いじめの問題について。いただいた回答書では小学校のいじめの件数が6件とありますが、そんなものなのかな…という印象があります。件数や数字の問題ではないと思いますが、実際はどうなのでしょうか。また、それに対する取り組みと、心の教育の取り組みについてもう少し詳しく教えて下さい。
②学校図書館について。現状では学校図書館が十分に活用されていないのではないか。学校の先生が司書を掛け持ちしていてなかなか図書室を開けられないという話も聞いております。もっと工夫をして、本に囲まれた教育をすることが、学校と教育委員会の目指すべきところではないでしょうか。
市教委 :①いじめはどの学校・どの子どもにも起こりうる、被害者にも加害者にもなりうる、という認識のもとで指導を進めております。事案が整備した場合には速やかに教育委員会に報告するよう、学校に指導しています。同時に迅速な事実確認(被害にあった子どもと加害者といわれる子どもの双方から状況を学校の教員が詳しく聞き取り)を行って、保護者と連携をしてまずは被害にあった子の心のケアを最優先にしながら、またいじめた子についてはどうしてそんな事をしたのか、ひょっとしたら背景に家で嫌なことがあった、以前その子に嫌なことを言われた等があるかも知れない、そういったことも保護者の協力を得ながら指導にあたって行くようにしています。
一方で未然防止の視点から心の教育の充実を進めています。まず“自尊感情”自分を大切にする気持ちです。自尊感情がなければ他人を思いやる気持ちは芽生えてきません。まずは自分の存在価値、自尊心を高める為の取り組みをしています。次にコミュニケーション能力の育成です。意外と子どもは自分の思いを他人に伝えられなかったり、行き違いからトラブルに発展することは多々あります。
例えば言葉で伝えるのが難しければ文字で伝えるとかジェスチャー等、そういうコミュニケーション能力の育成も進めています。道徳の時間にはいわゆる“思いやりの心”“奉仕の精神”等色々な道徳教育。また体験学習として田植えや福祉施設での車いす体験・妊婦体験をやっている学校もあります。そういった教育を通して自分を思いやり他人を思いやる、これがいじめの未然防止に繋がっていくと考えています。
また、教職員のいじめに対する認識・共通理解を図る為の研修、あるいは事案発生時の指導力の向上を図る為研修や、仮想事例を想定してグループワークを取り入れた実践的ないじめ防止の研修にも取り組んでいます。根本的には集団作り、学級での仲間作りが大切になると思うので、集団育成に取り組んでいきたいと思っています。
司会 :件数が少ない点についてはどうですか。6件だけ!?という気がしますが。
市教委 :これはH23年度の45校中6件という数ですが、おそらく子ども達の意識とはかけ離れているところがあるとは認識しています。というのは、いじめというのは受けた側の気持ちを大切にしますから、例えば、ある男子が好きな女子にちょっかいをだした場合、女子にすれば「いじめられた」と感じていても、男子はそんなつもりではなかったり、ケンカで両方がやっていてもどちらも「自分は悪くない、一方的にやられた」となったりする。そういう場合は教師が「ケンカじゃないの?」と指導しますが、そういった事で子どもと教師の認識の差は、特に低学年に発生しやすいです。
司会 :では②の学校図書館について。
市教委 :小学校でも中学校でも、朝の時間を使って読書をしたりして子どもが読書を好きになるきっかけづくりに取り組んでいます。図書館については昼休みに開館したり、図書委員が中心となって図書だよりを作ったりと、本をたくさん借りて読んでもらえるような工夫を各学校でしています。授業につきましては指導要領が変わり、これまで以上に調べ学習に取り組んでいってもらわないといけないと思います。
図書館の充実ですが、毎年本を購入するための予算がありますので、各学校で古くなった本は整理をし、子ども達が読みたいと思うような本を購入してもらっています。各学校で確かに進み具合に差はありますが、充実のために取り組んでいます。加えて専門的に司書をする教諭を配置するように、国や府に要望しています。その一方で、先進的に学校図書館に取り組んでいる地域が司書教諭をどのように配置し活用しているのかを研究して考えています。
司会 :せっかくの図書館を活用できるように、ぜひ前向きに進めて下さい。
市教委 :追加でお話しさせていただきます。①いじめについて。学校の中で、子ども同士いろいろなことが起こっていることは学校でも把握しています。小学校の6件という数字は、大きく問題行動とされているあたりの報告です。ここには上がってこない細かいことに関しては、月に一度、全小中学校の生活指導担当者が集まって、いじめを含む生活指導全般について情報交換をしたり、指導をしています。また、いじめに特化したアンケートだけではなく生活で困っていることはないか、という形で各学級の担任がアンケートをとって学校で集計したりしています。
②図書館について。小学校では週に一時間、図書の時間を位置づけています。また、学級文庫という形で古くなった本を教室に置いて、教室でも読めるようにする等、できるだけ本に親しめる環境を作っていきたいと思っています。我々も本をより多く読ませたいという気持ちは親御さんと相通じるところです。よく本を読む子は言葉の数が多く、考える力があって“キレる”という状態になりにくい。これは私が教師をしていた時に実感しています。本をよく読む子に共通した習慣は、家庭での読み聞かせです。これは小学校高学年でも有効なようです。また、家庭で本を手に取りやすい環境を作ることや、親が読む本の冊数とその子どもが読む冊数は比例しているという事も、文科省の調査で出ています。ですから学校と家庭の両方で連携して、子ども達が少しでも多く本を読むようにやっていければと思います。
司会 :耳の痛い方もいらっしゃるかとは思いますが私達保護者も自分達のことを振り返りつつ、学校の方でもご協力をお願いします。
小学校部会:給食のアレルギーの対応について。回答書では“できる限りの除去食を提供している”といただいていますが、市のHPには“市の制度として食物アレルギー対応の給食はありません(中略)学校長の裁量で卵の入っていない簡易な除去食を提供する努力をしています”と書かれています。アレルギーのきつい子はほぼ毎日弁当を持参しているという話も聞いていますが、隣の寝屋川市では丁寧に対応していて、お弁当を持参している子はほとんど聞いたことがないと寝屋川市の保護者に聞きました。今後アレルギー対応をどのように進めていくのか、考えを聞かせて下さい。
市教委 :アレルギーに対する代替食の要望は聞いていますが、実際のところはHPの通りです。今後は研究させていただきたいとは思います。
司会 :寝屋川市がどのような対応をしているかは直ぐにはわからないと思いますので、ぜひ調べていただいて、対応できるものがあれば対応していただきたいと思います。
市教委 :勉強して市Pに返させていただきます。
《中学校部会 質疑》
中学校部会:給食について①注文・支払について検討していくとのことですが、決定までに案を公開し、意見を公募する予定はありますか。また決定事項が保護者に発表されるのはいつ頃になりますか。
②ランチボックスではメニューが限られそうですが、汁物を出す予定はありますか。
市教委 :できるだけ多くの方に利用していただけるような仕組みにしたいと思っています。そのために保護者の意見を聞かせていただく機会は必要かとは思っています。時期については施設の整備がH26・27年になりますので、それまでの間になる事になります。②ランチボックスは保温カートにつめて学校に運ぶという方式で、弁当箱は3つ用意します。ごはん、おかず、汁物もしくは他のおかずとなっておりますので、日によっては汁物になると考えています。
中学校部会:トイレについて、3年間で毎年10校1系列と決めた理由を教えてください。
市教委 :予算の範囲で10校1系列が限度だと判断しました。
中学校単P会長:給食が選択制のランチボックス方式に決定するまでに行われた市内3千人に対してのアンケート結果では、選択制が23%に対して全員喫食を希望する人は59.4%と、数字だけを見ると全員喫食が必要とされていると思います。どちらの意見も聞けるように選択制を採用したという話も聞いていますが、もし100%の子が喫食を希望したらどうするのでしょうか。また、ランチボックスのランニングコストが安いというのも決定理由とされていますが、私が独自に調べた高槻市の資料によれば親子方式(小学校の調理場で中学校の給食もつくる方法)が一番コストが安いという結果がでています。先ほどの給食委員の質問の時にでた、クーラーもついていない調理場があるなら、そういうところからだけでも親子方式にして施設を新しくしていけば皆が喜ぶのではないでしょうか。小学校の施設もいずれは建て替えが必要になってくるわけですから、せっかく大阪府から施設整備費が出るときに、そういう考え方はできないのでしょうか。
市教委 :喫食率が100%になればありがたいことです。50%で設定したのは選択制を実施している他市をみていく中で50%あればほぼカバーできるであろうということで設定しました。おっしゃるように100%の希望があれば100%対応をするというのが当然だと考えています。親子方式については、親となれる学校が少なく、すべての学校に親子方式で提供するのは難しいという理由で検討の対象から外れました。
中学校単P会長:学校給食実施前には試食会をするなどして、ぜひ喫食率をあげる努力をしていただきたいと思います。
市教委 :試食会は是非やりたいと思っています。
司会 :保護者の意見も様々ですから難しい面も多いかと思いますが、できるだけ気持ちを汲んでいただければと思います。トイレについてですが、保護者の皆さん、きれいにしてもらったトイレを実際見に行ったことがありますか。一度是非見てきてください。けっこう汚れていて、がっくりきますよ。きれいにしてくれと要望するだけでなく、その後子ども達がどのように使用しているか、ちょっと意識してもらえたらなと思います。
《生活指導委員会 質疑》
生指委員会:①通学路について。幼稚園や小学校からガードレールや信号機の設置をお願いしていますがなかなか進まないそうです。市教委から指導などしていただくことはできますか。
②一小一中の校区割について。中学校では一部理由によっては特例があると思いますが小学校にも適用できますか。近くに小学校があるのにわざわざ危ない道を通って遠い学校に通わすのが心配との声があります。そういう理由での特例は考えておられますか。
③校庭開放について。校長の判断でしている学校としていない学校があるようですが、公園でボール遊びができないというような現状が多くあり、できれば開放してもらえるように校長に指導していただくことはできますか。
市教委 :①信号機、横断歩道は警察が設置することになっておりますが、信号機設置については例えば人が赤信号の時に待つスペースが確保できるか等、色々な制約があるそうです。また、一日中光っているわけですから、近隣住民から「夜眠れない」等の意見がでる場合もあるといったこともあり、要望があっても「直ぐ設置します」とはならないそうです。もちろんご要望があれば市教委から警察にお話しする事はできますが、そういった理由から、まずは学校・コミュニティで意見を取りまとめたうえで警察に要望をされるのが一番スムーズではないかと思います。
③校庭開放については45小学校中7校だけ実施していません。開放している学校については、必ず家に一度帰って親の許可を得て歩いて来る、4時半には帰る、等一定の約束事を決めたうえで校庭で遊ぶ事を認めています。開放していない学校の中には、留守家庭児童会の子どもとのトラブルや、サッカーチームが校庭を使用していて安全面の問題から開放は難しいと判断している学校もありますので、やはり当該学校の学校長に相談していただくのが良いと思います。
司会 :校庭開放はいったん下校してから来るので“学校管理化”ではないということですね。
市教委 :そうなります。もし怪我をした場合もスポーツ振興センターの災害共済給付金の対象にはならないことになります。
司会 :わかりました。
市教委 :②の問題に関しては、小学校の場合登校班の関係もあるので、現時点では難しいと思います。
生指委員会:津田の辺りは後でできた住宅も多く、目の前に学校があるのに新しい道路を渡ったり暗い道もあり大変危険だという声もあるのですが。
市教委 :確かにおっしゃる通りです。しかし通学区域を設定する際は学校の歴史や、大きな川や道路を渡らせない、自治会を分断させない、さらに教室数の問題等、総合的な要素で定めています。学校は必ずしも校区の真ん中にありませんので、玄関の前に違う学校があるという事も多々あるのです。とはいえ、なるべく近くの学校に通っていただきたいのは我々の思いでもありますので、研究していきたいと思っているところです。
司会 :難しいですよね。すでにコミュニティが出来上がっていますから、それを壊してまでの校区編成というのは大変だと思います。PTAと市教委だけでは解決できない問題もあると思います。保護者が「子どもの安全の為にお願いします」と声を上げて訴えていくのが一番の近道ではないでしょうか。
《その他》
司会 :どなたでも、何か聞きたいことはありませんか。
小学校部会:今日の全体を通して私が思ったことですが、我々PTA側の人間がいくらその学校の校長に話をしてもその場でシャットアウトされてしまうことが多いのです。市教委は「校長に相談されてはいかがでしょうか」と言われますが、私共がPTA役員をやるのは1年、長くて2年の任期のなかで、校長に伝えても次の年度までに変わっていなければまたゼロから、という毎年度の繰り返しになる。校庭開放にしてもずっと前からの課題だと思います。だから「各校長と話してください」で終わりでなく、市教委でマニュアルのようなものを作って各学校長に下ろして頂いて、「できることはやってみてはどうか、保護者と話し合ってみてはどうか」といった形で話を進めてもらった方が我々もやりやすいような気がします。全部保護者発信なのか?という気がして、とても残念です。
市教委 :内容によっては市教委から指導をするという形もありますが、校庭開放については、場合によっては校長にどういう状況なのかを聞いて市教委から話しもしますが、やはり学校全体の管理者は校長ですので、校長の考え・思いを踏まえて指示していきます。学校長も決して自分で話を止めているわけではなく、市教委に相談をかけてきたりしますので他の学校の情報を流したりしています。今後もそういった内容についてはアドバイスをするなり、市教委でできることはする等していきたいと思います。
小学校部会:私が言いたいのは校庭開放に限ったことではないです。我々は校長としか話せませんから話しますし、校長も市教委へ話を上げてくれているとは思いますが、せっかくの今日の機会なのですから「校長と話を…」ではない答えが欲しい。校長と話して無理だったから、ここで言っているのに、聞いてみた意味がないという気がしました。
司会 :(質問者の)気持ちはわかります。実際小学校で45人、中学校で19人もの校長がおられるわけですから、市教委が思われるほど皆が上手に対応して下さっているかといえば、申し訳ないですが全員OKとは思えませんし、「校長で話が止まっているのでは…」と思ってしまうような言い方をする校長もいらっしゃいます。保護者から意見が出たときに、話せばわかることなのに、その話ができるかできないかだと思いますので、その辺は「各学校長に任せています」ではなくて、ちゃんと対応するような事を言って欲しいと思います。私も経験がありますが、意見をもっていったときに「それは無理です」と話を切られたこともありますが、市Pに関わるようになってきちんとした理由を教えてもらうと「ああ、なるほど、それでは無理だな」と納得できました。保護者が不信感を持つような対応をする校長もおられるので誠意ある対応を望むという意見ですので、よろしくお願いします。
市教委 :PTAは学校を支えてくださっている方々ですから、市教委としては校長とPTAが十分話し合い、いい方向へ持って行っていただくのが一番だと思っています。それでも上手く行かないときは市教委に気軽にご相談ください。
司会 :皆さんもまずは担任や校長と話す機会を作ってみてください。やはりコミュニケーションは大切ですから。それでも上手く行かないときは市教委に相談してみてください。
他に何かありますか。
総務委員会:授業アンケートについて。授業を見ていない保護者は子どもの声を聞いてアンケートを書いていると思うのですが、子ども達に“先生を評価する”感覚をもたせるのはどうかと思いますし、まじめにやっている先生より面白い先生の方が評価されるのではないかと思います。またこのアンケートがあることで保護者・子ども・先生の関係がギクシャクしないのかな、という思いもあります。このアンケートは毎年やっていくものなのですか。
市教委 :今年は試行という事で実施しています。これについては大阪府教育委員会が各市町村におろしてきたものです。アンケートの結果は校長が教師を評価する一つの資料とする、との主旨です。府教委としては H25年度から正式に実施していく考えです。
司会 :府教委が言ってきているから断れないということですか。
市教委 :断れないとは言えないですが、難しいところはあります。なぜかというと、先生方の給料は府を通じているので、評価の制度は府が決めています。ですから府が制度を切り替えるのに市が“やりません”と いうのは、なかなか難しいという事です。ただ本当にいい制度にしていかなければなりませんので、保護者がどう感じているか、こんな問題点があるというのは府に報告していくつもりです。
中学校単P会長:①なぜ記名式なのか。記名すると正直なところが言えないと思います。
②評価が“良い”か“悪い”しかないので“普通”と思ってもかけない。
③コメントを書く欄を設けて欲しい。子どもの目線と親の目線は全然違うと思います。特に参観に来られなかった親は子どもの意見を尊重すると思います。子どもにも悪いところはあるのに、それが先生の評価につながるのは気の毒に思います。その辺を改善すべきではと思います。
司会 :多少の評価は必要だと思いますが、やり方・内容の見直しをしていただければと思います。府教委にしっかり伝えて下さい。他に何かありませんか。
小学校単P会長:市教委からPTAに理解してほしいと思う事や協力してほしいことはありますか。
市教委 :私は校長の経験もありますが、学校側も保護者側も「子ども達がよりよく育って欲しい」という願いを持って、子ども達と接しているわけです。その思いをPTAで上手くまとめてもらいたいというのが一番です。保護者にも色々な意見があると思いますが、どれが子ども達にとって一番良いのか、という視点で校長と話し合って、より良い方向へ進んでいただきたいと願っています。
司会 :ありがとうございました。今日の懇談が市教委とPTAとの溝やズレを埋める機会になればと思います。みなさん、ありがとうございました。
寝屋川市の学校給食におけるアレルギー対応の状況
寝屋川市では、卵、乳、小麦、大豆、魚介類等について、除去食での対応を基本としています。
ただし、全校単独調理場の自校方式で、調理場ごとに肉・野菜の注文を行っており、
代替食材の調達も容易なことから、それぞれに献立を工夫する中で、代替食を提供している事例もあります。
代替食の事例としては、以下のようなものがあります。
原因物質 | 献立 | 代替食対応の状況 |
小麦粉・乳 | クリームシチュー | ルウはでんぷんでとろみをつける。 |
カレーシチュー | アレルギー対応のルウを使う時もある。 肉じゃがを作っている学校もある。 | |
揚げ餃子 | その日使用の鶏肉か豚肉にでんぷんを付けて揚げている学校もある。 | |
卵・乳 | ハンバーグ | アレルギー対応ハンバーグ使用 |
青み魚 | サバ | 白身の魚 |